『Father’s sea』

自分が小さな頃経験したつまずきやよろこびを、息子が同じようにしているシーンに立ち会ったとき、幼少期の記憶をあの頃のおやじのビジョンで体験したような不思議な気持ちになる。
昔おやじが連れて行ってくれた海キャンプ。夜の海の不気味さと、灯りの安心、「兄弟には内緒やぞ」と焼いてくれたヘレステーキの味を、まんまと今でも覚えてる。まんまとそれがたからもの。あのときのおやじの気持ちが今はよくわかる。